令和3年12月定例会(第4回)12/7 花島美記議員 個別質問(抜粋)

令和3年12月定例会(第4回)12/7 花島美記議員 個別質問(抜粋)

 

◆花島美記議員
皆さん、こんにちは。会派市民クラブの花島美記です。
今回は、高齢者支援、女性活躍推進、ファミリー・サポート・センター、観光推進の4項目について伺います。

■高齢者支援について

◆花島美記議員
初めに、高齢者支援についてです。
八千代市の高齢者人口の割合は、県内の自治体の中では低い水準にありますが、後期高齢者人口の増加が著しく、要支援・要介護認定者の増加と重度化が進んでおります。そうした中、介護保険制度によって、市町村が主体となって進める介護予防・日常生活支援総合事業がございますが、この事業のこれまでの経緯と現状について教えてください。

○糟谷龍郎健康福祉部長
平成27年4月から、介護保険法の改正に伴い総合事業の実施主体が市町村となり、地域の実情に応じて多様なサービスに取り組むこととなりましたが、当市の現状におきましては、旧来のサービスを継続しているにとどまっておりました。このような状況から、千葉県のアドバイザー派遣制度などを活用し、要介護状態の予防または抑制に資する新たな事業であります通所型短期集中予防サービスについて、モデル事業として昨年度に実施し、本年10月より事業を開始したところでございます。当該事業につきましては、参加者のセルフマネジメント力を向上させることが特徴であり、理学療法士などの専門職がチームを編成し、身体の衰えとともに日常生活で困難となった活動を再び行えるようにするなどの目標を実現するため、面談を中心とした3か月の介護予防プログラムを実践していただくものとなります。参加者は、このプログラムを通じて心身の活力を同時に高め、終了後も地域活動へ積極的に参加していただくことで、継続的な介護予防につながるものと考えております。

◆花島美記議員
市町村主体の総合事業が、何とかこの10月から開始となったことは、サービス提供を望む高齢者、またその御家族にとっても喜ばしいことです。高齢になっても運動によって筋肉を蓄え、維持することができますし、特に足腰を鍛えることは大切です。ささいな骨折で入院してしまうと、2か月の入院で7年分の筋力が落ちるとも聞きました。心身の衰えによって日常生活が困難になることは、家族はもとより、本人にとって相当ショックが大きいものです。通所型短期集中予防サービスは、心と体の機能回復に最適なプログラムだと思います。集中して3か月間のプログラムを修了した後は、地域の集いの場や老人クラブに参加できれば理想的です。ぜひ事業の推進をお願いしたいのですが、今後の取組について教えてください。

○糟谷龍郎健康福祉部長
本年度より新たに開始いたしました通所型短期集中予防サービスにつきましては、制度の趣旨を御理解いただき、受入れが可能であった1事業所のみで実施しておりますことから、他の事業所においても実施していただけるよう、現在打合せを重ねてございます。今後につきましては、より多くの事業所に参入いただけるよう、事業内容を検討してまいります。

◆花島美記議員
御答弁がありましたが、この通所型短期集中予防サービスを根づかせるためには、やはり現在の1事業者というのは本当に少ないと思います。さらに増やしていただけるようお願いいたします。また、介護申請に御来庁いただいた市民の方、御高齢者の方、この総合事業に誘導するスムーズな窓口対応、オペレーションが必要なのかとも思います。他市の事例も参考にしていただきながら、サービスを希望する高齢者に素早く提供できるよう、また職員の事務負担の軽減にもつながるよう、検討をお願いいたします。ちなみに八王子市では、この通所型短期集中予防サービスをハッピーチャレンジプログラムと名づけ、案内チラシを見ましたけれども、スポーツジムの会員募集のごとく「たった90日間で全てが変わります!」というキャッチコピーがつけられておりました。セルフマネジメント力の向上を特徴とした事業ですから、プログラム参加者に、セルフマネジメントの向上が伝わるよう、また、やる気を起こさせるようなこの八王子市の事例には、とても工夫が感じられました。総合事業は、これまで全国一律だった介護保険のサービスを、その市町村独自に改良できるわけですから、高齢者の健康寿命、地域への貢献寿命を延ばし、住み慣れた地域で暮らし、活躍できるよう、事業の積極的な推進を要望いたします。

次に、介護予防についてお尋ねいたします。
厚生労働省の資料では、今や75歳以上の5人に1人が要介護状態であり、また、起き上がりや歩くこと、爪切りなどに介助が必要な要介護1もしくは2に認定されている方が、介護保険利用者のおよそ40%を占めているということです。本市の介護予防対策の現状はいかがでしょうか。

○糟谷龍郎健康福祉部長
本市における一般介護予防事業では、要介護状態になることを予防するため、市内の各地域包括支援センターにおいて、高齢者を対象に、地域特性を考慮しながら、運動の習慣化、栄養改善、認知症予防等を目的とした介護予防教室の開催と、地域における住民主体の介護予防活動を支援する介護予防サロン運営補助を行っております。令和2年度の実績といたしましては、介護予防教室を49回開催し、参加者の延べ人数は634人でございます。また、介護予防サロン運営補助団体数は、本年11月現在で33団体となってございます。

◆花島美記議員
今後の展開については、どのようなお考えでしょうか。

○糟谷龍郎健康福祉部長
令和2年度より、効果的に介護予防活動を推進するため、八千代市地域リハビリテーション活動支援事業実施要領を定め、リハビリテーション専門職が住民主体の通いの場において、介護予防等に関する技術的助言を行う事業を開始しております。令和2年度の実績といたしましては、介護予防サロンの2団体にリハビリテーション専門職が助言を行いました。本年度におきましては、新型コロナウイルスの影響もあり事業を中止しておりましたが、今後は新型コロナウイルス感染予防対策を講じながら事業を再開していきたいと考えております。また、八千代市長寿会連合会におきましても、市が紹介いたしましたリハビリテーション専門職を講師とした介護予防の講座を開催する予定と伺ってございます。

◆花島美記議員
住民主体の通いの場にプロのリハビリテーションの専門スタッフが派遣されるというのは、本当に予防効果が高いのではないかと思います。ただ、プロが動くことでいろいろと派遣の費用等もかかると思います。ぜひ皆さんの要請に応えられるよう、予算の確保に努めていただくこともお願いいたします。先日の報道では、笑いが認知機能の改善やストレス軽減につながるという研究結果がまとめられておりました。行政の後押しで、そうした高齢者が笑顔になる通いの場、集いの場を支援していただき、地域に合わせた住民参加の多様なサービスを充実させることで、地域の支え合いの体制づくりが推進されるようお願い申し上げます。また、地域の高齢者の相談窓口として設置されている地域包括支援センターですが、私も、困ったらまずはそこに行ってくださいと案内するのですが、実際は何をするところなのか分からない、名前を正確に覚えていなくて、センターとか、支援センターで市のホームページを検索すると、いろいろなセンター、支援センターが出てきてしまって困ってしまったという声がありました。そこで提案ですが、地域包括支援センターに分かりやすく親しみやすい愛称をつけてはどうでしょうか。さきにも例を挙げましたが、八王子市の事例です。地域包括支援センターを「高齢者あんしん相談センター」と名づけていました。前回登壇した折にも要望しました地域包括支援センターの増設と併せて、愛称についても御検討ください。

高齢者の質問の最後に、外出支援について伺います。
高齢者の外出機会は、移動目的として、平日・休日ともに買物、次に通院が多いという資料を拝見しました。買物については、身近な小売店の廃業や商店街が衰退して、食料品の購入、特に生鮮品ですね、季節の野菜や果物、そうしたものを求めることがとても難しくなっている、不便や困難を感じる方が多くなってきております。そこでお伺いしますが、買物弱者支援の取組状況はいかがでしょうか。

○糟谷龍郎健康福祉部長
現在、民間企業が持つ事業運営能力などを活用し、協力いただくことにより、買物弱者支援の取組を行っております。稼働中のものといたしましては、株式会社京成ストアと高齢者見守りネットワーク活動に関する協定を締結し、移動スーパーとくし丸において、安否確認を目的とした訪問販売が実施されております。また、株式会社カスミと同様の協定を締結し、令和3年度内の移動販売開始に向けて、市や各地域包括支援センター、自治会及び長寿会連合会などと連携しながら、調整を進めているところでございます。

◆花島美記議員
御高齢者の消費活動、大体これ起きたときに天気がよくて、自分の体調がいいときにまとめて買物をしに行こうという傾向にあります。次にいつ買えるか分からないという不安から、今のうちにと思うからです。移動スーパー、販売業者が増え、販売日が増えれば、まとめ買いすることもなく安心して購入できると思います。株式会社カスミの参入、今年度内の一日も早い販売開始にこぎ着けてください。

次に、高齢者の移動手段の支援についてはいかがでしょうか。

○糟谷龍郎健康福祉部長
現在、市で行っている施策といたしましては、公共交通の利用が困難な地域にお住まいの一定の条件を満たした高齢者に対し、タクシー利用料金の一部助成による外出支援を行っております。助成の内容につきましては、1回の乗車につき最大500円の助成が可能な利用券を年間48枚を上限に交付しております。今後につきましては、福祉サービスに限らず、地域公共交通の在り方として、様々な視点から検討が必要であると考えております。

◆花島美記議員
タクシー利用料金の一部助成との御答弁がありましたが、居住区域の限定など、現在の対象条件の緩和、見直しを検討いただけないでしょうか。県内他市で運用中の、端末を利用したデマンド交通の問合せも頂いております。高齢者の社会参加の機会を後退させることがなきよう、また、これは部署がほかにまたがるかとも思います。地域公共交通の考え方、視点も新たに移動支援の御検討をぜひよろしくお願いいたします。

■女性活躍推進について

◆花島美記議員
次の質問に移ります。女性の活躍推進について伺います。
コロナ禍において、社会的に弱い立場の方々の生きづらさが浮き彫りになってきました。さきに述べた高齢者もそう、これから質問させていただく女性もそうです。11月2日に閣議決定された自殺対策白書によりますと、昨年1年間に自殺した人は2万1,081人と、前の年より912人増えており、この傾向は、2009年のリーマン・ショック以来とのことです。また、女性の自殺の原因や動機では、職場環境の変化や人間関係などの勤務先問題が最も増えているということです。これは、新型コロナウイルスの感染拡大による労働環境の変化が関連している傾向があると思っています。こうした女性の就業を、また勤務をめぐる状況を、執行部は把握されていらっしゃいますでしょうか。

○小川勝企画部長
内閣府の男女共同参画白書によりますと、平成25年以降、15歳から64歳までの女性の就業率は年々増加しておりました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が、女性の非正規雇用労働者が多い飲食業や宿泊業に甚大な影響を及ぼしたことから、雇用情勢が急速に悪化いたしました。女性の非正規雇用労働者が半数以上を占めていることや、給与面での男女間格差があるといった、これまで潜在的にはあったものの表面化してこなかった、女性の就労に対する課題が可視化されてきたという状況を把握しております。

◆花島美記議員
そうした状況の中、この4月から第2次やちよ男女共同参画プランがスタートしましたが、就業を含めた女性の活躍推進に向けた施策があればお聞かせください。

○小川勝企画部長
今年度からスタートしました第2次やちよ男女共同参画プランでは、女性の活躍推進を重要課題の一つとしており、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律、いわゆる女性活躍推進法に基づく推進計画として位置づけております。働く場における施策の推進及び女性の自立と自己決定能力の向上に取り組み、必要な情報を提供することにより、就労への支援を行うとともに希望に沿った生き方を実現できるよう、ロールモデルの紹介や女性のための相談等による支援を行ってまいります。

◆花島美記議員
電話相談について、千葉市では状況に応じ、訪問も行うアウトリーチ型を導入するとの報道がありました。女性の自立には、孤立に陥りやすく、ほかにも様々な壁やハードルがあります。男女共同参画プランでは、勤労支援や希望に沿った生き方支援をしていくとありましたが、結婚しているしていない、子供がいるいないにかかわらず、女性が望む社会参加や自己実現をかなえるには、経済的な自立が早道ではないかと考えます。11月29日に総理官邸で行われた男女共同参画会議では、「女性活躍・男女共同参画の重点方針2022」(女性版骨太の方針)として4つの柱が掲げられ、その第1に、女性の経済的自立が挙げられておりました。そこで質問ですが、本市の取組の中では、女性の経済的自立に向けた計画はございますでしょうか。

○小川勝企画部長
女性の就職や再就職を支援するためのセミナー等による情報提供を行うとともに、起業を目指す女性を対象にした起業支援講座の実施や、情報交換ができるよう、ネットワークづくりの場を設けてまいります。今年度は、6月に女性のための就職サポート講座、10月にはオンライン会議システムを活用した女性のための起業応援セミナーを開催いたしました。今後も関係機関と連携し、経済的な自立支援のための講座やセミナーを行ってまいります。

◆花島美記議員
講座やセミナーについては、多くの受講希望者にその機会を与えることができるオンライン会議システムZoomの活用をぜひお願いします。適宜、男女共同参画センターがホスト役、主催者となって開催できるよう、有料ではありますが、ZoomのIDの取得をされてはいかがでしょうか。不特定多数が同時に視聴できるユーチューブもいいのですが、Zoomのほうが一緒に学んだ仲間との、その後のネットワークづくりもスムーズかと思います。せっかくの学びやキャリアが孤立することなく、一緒に進んでいくグループづくりへの支援、そして、女性にやる気を引き起こした後は、やる場の提供も御検討ください。働きたい人、みんなが働くことができる就業機会が整っていることが、将来のまちの姿と、総合計画にも掲載されております。そうした機会が庁内連携によってかなうのであれば、女性も自信を持って自立に向け行動を起こせるのではないでしょうか。女性の活躍推進については、たしか服部市長も2期目の選挙において、女性が長く安定的に働くことができること、八千代市なら安心して活躍できると思っていただける、そういったまちにしたい、環境を整えたいというメッセージをチラシに掲載していたのを覚えております。

市長は、女性の活躍推進、まちづくりについてどのようなお考えでしょうか、その思いを担当部署のほうにはお伝えされていますか。

○服部友則市長
選挙中のチラシを覚えていてくださいましてありがとうございます。私からは、部長答弁とちょっとダブるところがあるかもしれませんけれども、お答えさせていただきます。女性の活躍推進につきましては、いわゆる女性活躍推進法や働き方改革関連法といった法整備により、社会のあらゆる分野で進んでまいりましたが、依然として性別による役割分担が根強く残っていることや、男性の家事・育児参画が定着していないこともあって、十分に活躍できる環境とは言えない状況にあると考えております。今年度からスタートしました第2次やちよ男女共同参画プラン、この中で、「だれもが活躍でき、尊重されるまちやちよ」を基本理念といたしまして、女性も活躍ができる八千代市となるように心がけていきたいというふうに思います。「男女」というふうなことですので、「女性が」ということじゃありませんけれども、女性が活躍しづらいという、そういう八千代でないように頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。

◆花島美記議員
ありがとうございます。市長の力強いお言葉に、本当に女性が活躍できる、そして長く安定して働くことができる環境づくり、ぜひともよろしくお願いいたします。今、市長のお言葉にもございましたけれども、男性の育児・家事への参画が定着していないことが女性の活躍を阻んでいるということがございますが、市長御自身は、家事・育児、また介護にも積極的に参加していたとお聞きしましたので、ぜひイクボス宣言をしてはどうでしょうか。イクボスというのは、部下、ここでは職員の皆さんになるでしょうか、その皆さんの育児や介護、ワーク・ライフ・バランスへの配慮・理解がある上司として、イクボスという表現を今使っておりますけれども、市長はまさに八千代のビッグボスであるわけですから、職員のキャリアと人生を応援しながら、市長御自身は行政のトップとして結果を出していくイクボス宣言、ぜひ御検討ください。

それでは、次の質問に移ります。

■子育て支援について

◆花島美記議員
近年、子育て支援は、個人や家族による自助でもなく、国・行政による公助でもない、地域の支え合いによる共助の体制づくりが求められています。地域における子育て支援拠点として、本市にもファミリー・サポート・センターがございますが、その活動状況についてお聞かせください。

○須藤泰子子ども部長
ファミリー・サポート・センターは、仕事や様々な事情で子育てを手伝ってほしい人と、子育ての手伝いをしたい人が、それぞれ依頼会員と協力会員に登録して、会員同士で子育てを支援する相互援助活動を推進するため、平成12年9月に開設し、今年で21年目を迎えたところでございます。会員数は、令和3年4月1日の時点で、協力会員が135人、依頼会員が889人、合計で1,024人であり、このうち36人が協力会員と依頼会員を兼ねた両方会員となっております。また、活動件数としましては、令和2年度実績となりますが、1,236件、主な活動内容は、保育園等への子供の送迎や、自宅等における子供の預かりとなっております。現在の活動状況といたしましては、新型コロナウイルス感染症の影響により利用等が減少しておりますが、引き続き、感染症対策の徹底を図りながら活動を行ってまいります。

◆花島美記議員
ファミリー・サポート・センター開設21年目ということでございますが、この間、社会情勢の変化等で業務改善したことがあればお教えください。また、課題についてはどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。

○須藤泰子子ども部長
ファミリー・サポート・センターのこれまでの運用における改善点や、今後の課題についてお答えいたします。まず、主な改善点といたしまして、協力会員に対する研修について内容の充実を図り、会員の質の向上に努めております。また、活動内容の改善として、当初は、子供の預かりに伴う子供の送迎を活動対象としておりましたが、子供の送迎のみも対象としたこと。子供の預かりの場所を、当初は協力会員の自宅及び地域子育て支援センター内と限定しておりましたが、依頼会員と協力会員の合意があれば依頼会員の自宅においても可能としたことなどにより、利便性の向上を図り、利用を促進してまいりました。
次に、主な課題でございますが、協力会員の固定化や地域偏在などの傾向があることから、安定的に活動を続けるために、新規の協力会員の確保が重要と考えております。これらのことを踏まえ、依頼会員及び協力会員の意見等を参考に、活動内容の充実を図るとともに、市ホームページをはじめとした各媒体における事業の周知や、地域の関係団体の方の理解と協力を得ながら、協力会員を確保し、円滑な相互援助活動の推進に努めてまいります。

◆花島美記議員
特に依頼が多い子供の送迎と預かりのセットメニューを切り分けて運用するなど、会員の方々の現場の声が生かされた改善がなされたのかと思います。ありがとうございます。全国的にも協力会員の高齢化や固定化が課題のようですが、活動することでの充実感や、協力会員の意欲がこの事業の肝です。ファミリー・サポート・センターならではの、地域でちょこっと子育て支援が助け合いの連鎖となって、お互いさま、おかげさまの声がかけ合える地域子育て支援体制の充実を、これからも図っていただきますようお願いいたします。

最後の質問となります。観光推進について伺います。

■観光の推進について

◆花島美記議員
現在、観光に関しては、市民委員を交えた観光懇談会を経て、観光振興のパブリックコメント、また産業連携ビジョンのパブリックコメントの受付中ということで、計画策定に向けて準備中ということは存じておりますが、八千代市第5次総合計画でも、地域資源を活用して情報発信していくことが人口流入、交流人口増につながるとあります。取組状況はいかがでしょうか。

○大澤利和経済環境部長
本市における観光施策の推進につきましては、八千代市第5次総合計画に基づき、三大祭への支援や観光資源の活用、各種観光に関する情報発信に取り組んでいるところでございます。今年度も昨年度に続き、コロナ禍の影響等により、三大祭を含む多くのイベント等が中止となりましたが、三大祭については、八千代のまちを元気づける一助になることを目的とし、今年度に限り、八千代市民祭2021として、合同開催する予定でございます。また、観光施策の推進の新たな試みとしては、コロナ禍ということもあり、村上緑地公園のヒガンバナをドローンで撮影した動画を動画配信サイトに公開し、PRを行ったところです。本動画には3,600件以上のアクセスがありましたことから、このような動画配信も観光推進の有効な手段と考えられます。今後も、観光資源のさらなる発掘や活用について、八千代市観光協会等関係団体とも連携を図り、本市の魅力発信の充実に努めてまいりたいと考えております。

◆花島美記議員
ヒガンバナのドローン撮影、3,600件を超えるアクセスがあったとのことですが、おととし、同様の質問をさせていただいた際には、視聴が1,900件とのことだったので、大きく伸びているということが分かりました。私の周りにもヒガンバナのファンが多くて、村上緑地公園のヒガンバナは、埼玉県日高市の巾着田に負けないぐらい見事であると、また高低差があって写真映えするという声も頂きました。季節の花はフラワーツーリズムとして人を呼びます。八千代市の観光ビジョンとしても、花の観光都市とうたっておりましたので、四季折々の花は大切な観光資源に位置づけられていると、八千代市側としても認識していると、今感じました。ですが、この観光資源、特に新川千本桜、ツツジ、バラについては、その植栽、維持管理、市民にお披露目する祭りの開催まで、主に市民活動団体や市民有志の実行委員会が担っていて、そこには行政の姿、職員の顔が見えてきていないのが現実です。観光推進は、市民や企業とのパートナーシップが大事です。そろそろ行政の出番なのではないでしょうか。観光推進への八千代市の本気と熱意を見せてください。今のままでは市民に伝わりません。せっかく市民祭2021と名づけられた今週末の祭りも知らない市民が多いのです。「この祭りが八千代のまちを元気づける一助になることを目的とし」と御答弁がございましたが、まちが元気になるためには、まずは市民が元気でなくてはいけません。その市民に、祭りがあることすら伝わっていないのです。

お願いをいたします。八千代の観光、にぎわいの創出は、どうぞ市民とともにお願いします。そして分かりやすい情報発信、市のホームページや広報にとどまらず、新聞、フリーペーパー、ケーブルテレビ、FM、コミュニティFM、千葉県のウェブサイト、どんどん活用していただき、市民が元気になるような、わくわくするような情報発信をお願いいたします。観光は、庁内でも各部署との連携、また、近隣市などとの広域連携も必要かと思います。でもそのグリップは八千代市が握ってください。観光への取組は、私自身、また会派市民クラブとしても推進してまいりますので、八千代市の観光に対する行政の本気度、その熱意を見せていただくことを強くお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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